祇園祭のこと
京都の夏といえば祇園祭。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、最大の見どころである山鉾巡行は行われず、
規模を変えて神事のみ行われています。
鉾はたたなくても、京都の街は、お祭りムード。
駅の構内では、祇園囃子の録音が流れ、提灯で飾られ、雑貨屋さんや、
お菓子屋さんでは、祇園祭をモチーフにしたものがたくさん並んでいます。
半兵衛麸でも、この季節は、祇園祭にちなんだお品をご用意しています。
京都三大祭りの一つに数えられる祇園祭は、八坂神社の祭礼で、
例年、7月1日の吉符入りから始まり、17日の巡行、24日の花笠巡行や還幸祭など、
1カ月を通して、様々な行事が各山町、鉾町の町内や八坂神社などで行なわれます。
祇園祭は、京都で疫病が大流行した、平安時代に、悪霊退散を願って、
66本の鉾を立てて「御霊会(ごりょうえ)」をしたのが、始まりとされています。
当初は5~6メートルでしたが、現在のように豪華で派手になったのは、
江戸時代に入ってからのことのようです。
66基あった山鉾も現在では、32基となりました。
17日の巡行では、「くじ取り式」で巡行する順番を決めます。
「くじ取らず」の名を持つ 長刀鉾は毎年先頭と決まっており、
笛や太鼓が奏でる祇園囃子とともに、京都の都大路を勇壮に練り歩きます。
宵山の夜は、お町内のお家が格子をはずして、秘蔵している屏風や美術品、調度品などを飾り、
祭り見物に来た方々にご覧頂けるようにしています。
山鉾町の伝統を守り、文化を大事にしたいとの思いで行われ、飾られるものに屏風が多いため
「屏風祭」と呼ばれています。
半兵衛麸の新事業本部も鉾町のすぐ近くの新町高辻にあることから、
ミニチュア鉾や屏風の展示をしています。
今年は、こちらの催しは山鉾巡行中止に伴い、中止となりましたが、
本店のお玄関のしつらえでも、祇園祭の屏風の前にミニチュアの鉾を展示し、
ご来店くださいますお客様に祇園祭の雰囲気を味わって頂いております。
お近くにお越しの際は、是非、お立ち寄りくださいませ。