笹巻麸のはなし
半兵衛麸の「笹巻麸」は、
つるりとした弾力のある、なま麸に香る笹の葉の香りと
なめらかなこしあんがこだわりです。
食品は、「出来立てが一番おいしい」という言葉をよく耳にします。
しかし、半兵衛麸の笹巻麸は違います。
時間を置くほどに生地がまったりとやわらかくなり、
なま麸生地とあんこがよく馴染みます。
巻いている笹の葉のさわやかな香りも生地にうつり、
出来立てから、3日目が最も美味しくなります。
麸屋である半兵衛麸のなま麸は、
小麦粉から抽出された生の小麦タンパクを使用しています。
生の小麦タンパクは活きていて温度や湿度によってどんどん変化します。
職人がその小麦タンパクと対話しながら作るため、
つるっとした、ほどよい弾力のなま麸生地になります。
最近では、和菓子屋さんでも「麸まんじゅう」というものが
多く販売されるようになりました。
その多くは、麸まんじゅう粉といわれる粉を練って作られており、
名前こそ麸まんじゅうですが、材料や製法が異なるため、
当然、味や食感も異なります。
そのため、なま麸生地にこだわった半兵衛麸の笹巻麸は、
お麸屋だからこそ作ることができる、
「ほんものの麸まんじゅう」と言えるのです。